『人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?』の回答例 【新卒採用/採用面接】
業界や規模問わず、多くの企業で質問される質問例です。
突然の質問に、『大学受験』とか『就活』などと返答したところで共感は得られない可能性が高いでしょう…
では、どのように答えれば良いのか?
面接官や人事担当者に評価されるものが何なのか良くわからないので、効率的に考える方法を知りたいと思う人も多いのではないでしょうか?
答え方は自体は、そんなに難しくはなくて、まずは自分自身の過去の経験を思い出していくところからスタートします。
もちろん、単純に苦しかった、辛かった、大変だった事柄だけを話してもアピールに繋がるわけではありません。
当記事では、就活の面接試験やエントリーシート(ES)等でアピールする際に、人事採用担当者に刺さる(ウケが良い)回答例文、考える際のポイントやコツをご紹介しますので参考にしてください!
目次
【1】『人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?』の質問の意図
【2】『辛い』『大変』『苦しい』『困難』等に直面した際は何が、なぜが大切!
【3】特に、最も、一番、一つだけなどが回答の難易度を高める…
【4】経験の中で成長させた、培った強みの使え方がわからない方は?
【5】『長所や強み』がない・わからないと悩む人へ
【6】『長所や強み』明確にするためには自己分析を徹底
【7】『辛い』『大変』『苦しい』『困難』なことが明確になったら、あとはエピソードの整理のみ
【1】『人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?』の質問の意図
「人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?」という質問をする企業側の面接官の意図は何なのでしょうか?
その時の面接の流れや、担当者の考え方によって、多少異なりがあるものの主に2つの目的があります。
質問の意図
(2)その体験・経験の中での気づきや成長を知りたい(何を感じ、学び、何が活かされたのか、それがいまにどのようにつながっているのか?今後活かしていけるのかなどをチェックしたい
(3)そのエピソードを選択した意図や基準、その理由を面接官に簡潔、論理的に説明できるかを確かめたい
『辛い・大変』と感じるものごとの性質を確認することで、貴方の価値観や性格、人としての特徴を知ろうとしています。
会社では、様々な価値観を持った人たちが、ビジョンや目標を実現するために、チームで力を合わせて仕事をしています。
就活生の皆さんが、社会人になった後に、周りの人達とどのように関わってくれるのか、その際に発揮される人柄や性格はどんなものなのか?
自社の組織風土や環境にきちんとマッチする人であるのかを確認したいと考えています。
辛い・苦しい、大変なことについても、自社で働いてもらった際に、仕事にギャップを覚えず、学生時代に感じたような辛いけれども、やり続けて、やりがいを感じたような感覚を得ることが出来るのかなど、面接官はイメージしていきます。
新人の時は仕事が上手くいかないことも沢山あります。その時に、簡単にギブアップされては困ると考える人事担当者の心理も普通ですよね!?
【2】『辛い』『大変』『苦しい』『困難』等に直面した際は何が、なぜが大切!
就活のアピールに限ったことではなく、人生や学生生活で、『辛い』『大変』『苦しい』『困難』した経験は、貴方の人格形成などの大きな影響を及ぼしていることが多く、大半の企業が興味を持って、質問をしてくる項目です。
その出来事の何が大変であったのか、具体的に何が辛い、苦しかったのかを面接官に対して説明出来るようにしてください。
具体的にどのように、その時の状況を乗り越えて行ったのかが大切です。
貴方の置かれている環境下で、具体的にどのような行動をすることが出来たのかが大切なポイントです。
【3】特に、最も、一番、一つだけなどが回答の難易度を高める…
「人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?」という質問は、最も、一番、特に、一つだけなどが『ランキング1位』、『ベスト1』を答えて下さいと、期間や時期などを限定されないことで、かえって答え難さが増しています…。
人生最大のと言われても、本当に困るという人は、以下の手順とポイントでエピソードを絞ると良いかも知れません。
辛い・大変だったと思った気持ちや感情の揺れ動きがあることは大前提で考えて欲しいのですが、まずは単純に辛い・大変と思った経験を最低5個、出来れば10個くらいを箇条書きでメモなどに記していってください。(すぐ忘れますから頭の中だけで考えるのはダメです…)
そのあとが大切です!
以下のポイントを意識して経験を絞り込んでいきましょう。
エピソードを絞り込むポイント
(2)なぜその取り組みをしようと思ったのか、しっかりとした選択理由があるものを可能な限りチョイスする。何が辛く苦しいものであったのかも明確に。
(3)体験を通じて自己成長につながったもの、学びがあったものも優先的に。
(4)その経験を通じて得たものが社会でも、その会社でも活かせるものなのかもしっかり考えよう。
上記をすべて満たす必要はありませんが、苦しい・辛い環境に向き合ってどのようにそれを克服、リカバリーしていったのかが大切です。経験を通じて、どんなに立派な気づきがあっても、主体的な行動がそこに無ければ、評価には繋がりにくいかも知れません。(絶対にダメなわけではないです)
辛い・苦しい・大変な経験でも、悲痛な叫びを伝えるだけでは意味がありません。しっかりとアピールに繋げていきましょう。
【4】経験の中で成長させた、培った強みの使え方がわからない方は?
過去の経験やエピソードまでは、絞り込みが出来てきた。
でも、その中で発揮をされた『長所や強み』、『自分の特徴』などが言葉に出来ない人、言語化に悩む人も多いでしょう。
以下、就活の中で良く表現される、企業側も評価をすることが多い、キーワードをご紹介しますので、参考にしてください!
以下は『長所や強み』として一般的に上げられるものを参考までにご紹介します!
長所にするには、上記の特徴に対して、「ある」、「高い」、「長けている」等をつけ添えれば良いでしょうね!
【5】『長所や強み』がない・わからないと悩む人へ
先に説明した通り、『人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?』を語る上では、自分自身の『長所や強み』まで落とし込むことが大切であることはご理解頂けたでしょう。
でも、『長所や強み』に自信が持てない、これ位では評価されないと悩む人もいらしゃるかも知れません。
でも、心配しないでください。企業側もそんな高水準のものは求めておりません。
『長所や強み』がないという人は、他の人と比較をして、自信がない、目立っていないからアピールにならないと思い込んでいるだけです!
とてつもなく高い水準のものではないといけないと勝手に思い込みがちですが、実際のところ就活生の大半の方が同じような水準の話をしています。
大切なことは、具体的なエピソードを交え、自分自身の中である程度自信がある特徴を、あなたのことを知らない第三者へ伝えるための表現上の工夫をすることです。
高水準の長所・短所ではないといけないと思いこむ必要はありません。皆、同じような水準のいたって普通の話をしています!
【6】『長所や強み』明確にするためには自己分析を徹底
『苦しかった・辛かった』経験の全体像を整理し、企業から評価されるエピソードにして行くためには、『長所や強み』を明確にしておくことは必要不可欠です。
それでは、『長所や強み』を明確にするためには、何を考えておけばよいのでしょうか。その際には、以下の2つの準備をすると良いでしょう!
(2)強みや長所がどのような状況において発揮しているのかを考える
ペンを片手にノートに書き出していくことももちろん必要ですが、面倒だと思う人は就職ナビサイトやアプリ等の自己分析ツールを活用することなどでも、強みや弱みの把握が出来るはずです。必死に考えても割と思いつかないものです…。
自分の強みや長所がわからない、思いつかないという人は自己分析ツールなどを活用すると簡単に把握できます!
自己分析ツールのおすすめツールやアプリ。適性診断の効果的なやり方・方法
【7】『辛い』『大変』『苦しい』『困難』なことが明確になったら、あとはエピソードの整理のみ
「長所や強み」が整理出来れば、あとは回答内容を考えるだけです。
繰り返しになりますが、『受験企業の求める価値観や感性であること』、『その経験の中での創意工夫が伝えられること』、『学びや成長があること』、『本当にうれしかったと思えることで、感情を込めて話が出来ること』、この4点を満たしているエピソードを選び、全体構成や具体的な内容を考えていくようにしてください。
『人生で一番辛かったこと、最も大変だったことは何か?』は、基本的に逆境に立ったことや、上手くいっていないことからの逆転劇になるため、ハイレベルの経験でなくても、皆さん自身が自信と誇りをもって話せるエピソードでしたら、きっと面接官の共感を得られるはずです。
繰り返しになりますが、超人気の大手企業を除きスーパーマンのような人材を採用しようとはしていません。
貴方の経験に引け目を感じず、きちんとした準備をした上でPRしていきましょう!
ハイレベルのものでなくても良いです。能動的に動けた経験の中で得た喜びをしっかりと伝えていってください!
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