高校生が自分で企業を探す自力就活におすすめサイトは?学校を通さない自己開拓での就職先の探し方
『学校の進路指導室の求人票ではやりたい仕事が見つからない…自力で探してはいけないの?』
『自己開拓で就職先を探す場合は、高卒新卒向けの就職ナビサイトはどんなサービスがおすすめ?』
『高卒の新卒で正社員への就職支援や相談を出来る場所はどこがあるの?』
就活や卒業を目の当たりにして、そんな悩みや疑問を感じる高校生も多いのでしょうか⁉
一般的に、高校の先生からの斡旋やハローワークなどで公開されている求人へ応募をする高校生の就職活動ですが、実は自己応募をすること自体に問題があるわけではありません。
学校に送られてくる求人にまともな仕事が無いということなどを理由に就職サイト等を使って求人探しをする人も最近は増えてきています!
当記事では、高校生から新卒として就活する人に人気がある就職支援サービスのご紹介や就活をする際の注意点などを解説していきます。
高校生の就活でも自分で企業を探す人が増えてきています!
目次
【1】高校内の推薦など学校のあっせん・紹介以外で就職しても大丈夫なの?
【2】ハローワークとは?高校生のもとへ求人票が届くまで
【3】高校生採用のスケジュール。就活はいつから始めるの?
【4】高卒新卒就活の基本ルール(1人1社制や試験内容)
【5】高校生が自分で企業を探す自力就活におすすめ求人検索サイトは?
【6】高校生の新卒就活で就職先として人気の業界
【7】高校生で正社員への就職は難しいの?求人倍率って何?
【1】高校内の推薦など学校のあっせん・紹介以外で就職しても大丈夫なの?
まず、学校の推薦以外で就職しても大丈夫なのかと言うと、答えは『YES』です!
『えっ⁉』、先生から学校に送られてきている求人票から進路を選ぶと言われたし、先輩達もみんなそうして就職先を決めているという人が多いですよね…。
高校生の就職活動は、学校の先生によって進路が決定されていくことが一般的です。求人企業がハローワークに求人票を提出し、その求人を学校の先生が紹介する流れです。推薦を受けた生徒は先生の調査書・推薦によって、企業の採用試験を受けに行きます。
『1人1社制』というルールもあり、生徒側は同時期に1社しか応募書類を送れないというがんじがらめのルールも存在ます。
「学校あっせん」等と呼ばれ、実際に新卒枠として就活をする生徒側からすると少し疑問に感じるような方法が取られています。
高校生の就活には何十年も変わっていない『ルール』があって、そのルールに当たり前にしたがっていたというだけの話なのです…。
古い風習によって、皆さんが自由に仕事を選べない事っておかしいですよね…。
一生勤務するかもしれない会社を、学校の先生が成績や出席率などで推薦の優先順位を決めるわけです。
もちろん、その仕事の決め方が絶対にいけないというつもりはありません。
でも、昔はそうだったからと、意味不明なカタチだけを残した就職の仕方に気持ち悪さを感じませんか?
当記事をお調べ頂いた人も同じような違和感や疑問を感じたのではないでしょうか?
しかし、成人年齢が18歳に引き下げられることに伴い、就職選択の自由が変化の局面を迎えています。
スマホ、インターネット等でいくらでも求人は調べられるのに、先生が決めた一社を受けるってどうなのでしょうね⁉
【2】ハローワークとは?高校生のもとへ求人票が届くまで
次は、学校へ求人票が届くまでの流れについても念のため、解説致します。もう、自分で求人を探そうという人は読み飛ばして大丈夫です!
「ハローワーク」とは、「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的として国(厚生労働省)が設置する行政機関です。(正式名所は、公共職業安定所)
全国544か所に設置され、職業紹介・雇用保険・雇用対策についての相談や手続きを行っています。
フリーターやニート、既卒者など、働く場所を求める全ての国民、若者・女性・高齢者・障がい者などの就職・転職の実現を支援しています。
・マザーズハローワーク、マザーズコーナー
・新卒応援ハローワーク
・わかものハローワーク、わかもの支援コーナー、わかもの支援窓口
・外国人雇用サービスセンター
・ふるさとハローワーク
・農林漁業就職支援コーナー
高校生の求人受付の窓口はもちろん、幅広い世代の就職支援をするような公共機関です。
ハローワークは、求人企業に偏るわけでも、求職者側に寄り添うわけでもありません。厚生労働省からの指示を受け、中立的な立場で、都道府県労働局が地域の産業・雇用失業情勢に応じた雇用対策を展開しています。
明らかな法律違反等をしている職場ではない限り、求人情報の掲載などは拒否しませんし、求職相談をする皆さんについても制限を設けることはありません。
民間のエージェント等は、エージェントのビジネスに繋がらなければ支援をしていただくことは正直難しいでしょう…。あくまでビジネスとして成り立っているのです。
そう考えると、ハローワークを批判できることは無く、求人企業、求職者の間に立って、フラットな立場で支援をしている人達に思えます!
※求職者側からすると事務的に感じるという事が多いのですが、あくまで中立の期間ですから仕方がないのかと思います。
ハローワークの求人企業の特徴
まず、求人数は豊富です。求人数は、100万件以上と言われており、国内最大級といっても過言ではありません。その理由としては、求人を出す企業側は無料で利用することが出来るため、採用コストをかけずに人材を募集したい中小企業や自営業者などの求人が集まってきます。
例えば、飲食店や福祉施設、アパレル(ファッション)倉庫業務、タクシーやトラックの運転手、工場など、地元に密着した求人が多数存在します。
求人を出す際は、年齢制限や男女の制限などをすることが基本的には禁止であるため、大手企業等で実際には年齢層の希望があったり、専門性や資格などが求めれるような求人はあまり多くはありません。
そのような求人は、広告費用などをかけてでも、就職ナビサイトの運営会社や人材紹介会社に依頼することが一般的です。
就職支援をする立場として、フラットに求人情報を見た場合に、労働環境があまり良くない会社もあるし、中小零細企業ながら、やりがいのある環境や従業員に優しい職場もあるという感覚が正直なところです。
簡単にまとめると企業はハローワークに決まった期日までに求人票を出す流れになるわけです。
次は皆さんの就活スケジュールを解説します。
【3】高校生採用のスケジュール。就活はいつから始めるの?
高等学校の卒業予定者の(高卒採用)の採用スケジュールは、学校組織(全国高等学校協会)と行政(文部科学省・厚生労働省)、主要経済団体(日本商工会議所、一般社団法人日本経済団体連合会、全国中小企業団体中央会)の三者間でルール化されています。
都道府県や学校、卒業年度により多少の差はありますが、一般的には以下のようなスケジュールで進んでいきます。
高校生の就活スケジュール
学校に求人票が届き、確認できるようになる
■7月〜8月
夏休みの期間などを利用して、興味がある・気になる会社の職場見学会などに参加する
■9月5日
1社目へ応募
※『一人一社制』となり複数企業への併願は禁止(1人1社しか応募できない決まり)
■9月16日
就職試験(筆記試験や面接など)がスタート(地域によって若干の違いあり)
■9月中旬ごろ
企業から内定をもらう
※無事内定を得られた人はここまで!
■10月以降
二次募集がスタート
※二次募集からは複数の企業へ応募が可能(地域により日程の違いあり)
参考例:大阪ハローワークのHP
■翌年4月
新入社員として入社
【参考】厚生労働省:令和4年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等について
就活のスケジュールは上記のように進んでいきます。
【4】高卒新卒就活の基本ルール(1人1社制や試験内容)
高校生の就活で覚えておいて欲しい基本ルールについても解説致します。
1社1人制
この『1人1社制』のルールは9月までは適用されますが、10月以降であれば企業によっては複数応募も可能です。
しかし、都道府県など地域によって異なるため、ハローワーク等を確認するようにして下さい。(大阪では11月以降から適用、沖縄県では適用されずのはずです)
試験内容
書類選考と一緒に面接や筆記試験などを実施することが基本ルールです。
また、高卒就活の面接は基本的には1日で終了するようになっています。
※書類選考のみで選考をすることが禁止なだけで、履歴書や調査書の提出は必要です。忘れずに用意するようにしましょう。
上記は高校生の新卒就活の特徴です。
【5】高校生が自分で企業を探す自力就活におすすめ求人検索サイトは?
それでは、高校生が学校を通さない自己開拓で、就職先をどのように探すのかを解説していきます。
その方法としては、高校生に限定した就職支援サイトや求人サイトなどと言われるサービスを利用することが手っ取り早いでしょう。
利用方法も簡単で、普段皆さんが使っているスマホで簡単に企業の情報が検索できます。
高校生の就活で役に立つサイトを紹介しますので、比較しながら自分に合ったサービスを利用してみてください!
スマホで簡単に利用できますから、移動時間などの空き時間で企業研究ができますよ。
■ジョブドラフトNavi
『ジョブドラフトNavi』は、高校生の就職活動を支援する求人情報サイトです。
高校生の就職活動は企業の職場環境や実際の仕事内容などの情報が不足しがちと言われていますが、同サイトでは会社概要、仕事内容、先輩社員の働き方など企業選び・仕事探しに必要な情報が盛りだくさんです。
高校生向けの合同企業説明会でたくさんの企業の話を聞くことなども可能です。
学校に送られてくる求人票は文字ばかりですから、インターネット上で写真なども見れることは嬉しいですね。
■ハリケンナビ
『ハリケンナビ』は、高卒新卒・高校生向けの就職求人サイトです。
入社後の定着率No1をコンセプトに掲げ、早期離職を防ぐためにリアルな情報提供と職場見学旅費の無料化などの新しい施策を積極的に進めています。
先輩が語る仕事のやりがいや、先輩が語る仕事の成功談・失敗談など、高校生の皆さんが働くイメージをつくる上で役に立つ情報が盛りだくさんです。
ブラック企業の情報等をなくす動きに積極的なようです。
【6】高校生の新卒就活で就職先として人気の業界
高卒者の卒業後の進路は、どのような業界が多いのでしょうか?
先輩達の就職先や高校生積極採用の業界をご紹介します。
高校生の就活で人気の業界
建設・建築業界
情報通信業界(IT業界)
福祉・介護業界
製造業界(工場)
飲食業界(フードサービス)
宿泊業界(ホテル・旅館)
運輸業界
農業
小売業界(アパレル・家電量販店・ホームセンター・スーパー・ドラッグストア・携帯電話販売など)
大卒・大学院卒等を積極採用しているような業界への就職活動はあまりおススメできません。
学歴ではなく、仕事の頑張りに応じて、評価してもらえたり、出世できる会社のほうがやりがいを持って働けるはずです。
学歴によって出世のスピードやお給料の上がり具合が大きく変わってくることも多いです…。
この後、いくつかの業界の現状や将来性もご紹介いたします。
高卒者歓迎で積極的に採用している職場を選んだほうが良いかと思います!
■運送・流通業界とは?コロナ禍における業界の動向や現状は?
運送・流通業界に物や人を目的地まで運ぶのが仕事です。人の移動を助け、生活するうえで必要となる物品を運搬するという重要な役割を担っています。
流通業とは、生産したものを消費者に届けるまでの仕事のことをいいます。広義でとらえると交通業や運輸業もその範囲に入りますが、一般的に小売業と卸業の2つをまとめて流通業界と呼ぶことが多いです。
小売業とはスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、消費者に直接販売をおこなう業種をいいます。一方の卸業とは、生産者から商品を仕入れて小売業などに卸す仕事です。
運輸業界は、物や人を目的地まで運ぶのが仕事です。人の移動を助け、生活するうえで必要となる物品を運搬するという重要な役割を担っています。
数年前までは、体力勝負の業界にも関わらず、賃金や待遇がそこまで充実しているわけではなかったため、不人気の業界であったのですが、コロナウイルスの影響もあり、サービスの利用者が増加し、待遇面等にメスを入れ出している企業が増えています。
また、流通業とは、生産したものを消費者に届けるまでの仕事を担う業界を指します。広くとらえると交通業や運輸業もその範囲に入りますが、一般的に小売業と卸業の2つをまとめて流通業界と呼ぶことが多い状況です。
小売業とはスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、消費者に直接販売を手掛ける業種を指します。一方の卸業とは、生産者から商品を仕入れて小売業などに卸す業態です。コロナ禍においても、生活に必要不可欠な存在であるため、多くのところが成長傾向です。
コロナ禍の需要の高まりに比例し、労働環境が整備されつつあります。
IT業界は今後も一層の成長拡大が見込める産業。志望する就活生も急増
IOT化が進み、PC、スマホの普及で、情報技術(IT)がぐっと身近になった現代。ITエンジニアは、様々な業界でニーズが高まっています。
世界中の情報がスマホひとつで入手でき、ネットショップからワンクリックで、簡単に家に届く。昔では、考えられなかったことがITの力で実現しています。
もうすでに「IT社会」が実現していると言っても過言ではないでしょう。
そしていま、IT社会は、AI(人工知能)技術の活用によって、さらなる発展の兆しを見せています。
また、コロナウイルスの影響を多くの産業が受ける中、IT業界の重要度がより一層高まりつつあることもあり、ITエンジニアとして世の中に貢献しようとしている方が増えています。
IT業界の注目度は、就活生や20代など若手のビジネスパーソンを中心に大きく高まってきています。
近年の建設業界は、防災・防災・減災やインフラ対策などで堅調に推移
コロナウイルス等の影響に世の中が悩まされていますが、建設業界はどのような状況なのでしょうか。
国土交通省の『令和2年予算概算』から読み解いていきたいと思います。
建設事業は、国の公共事業関係費用の大小により業績に大きく影響が出ます。
2020年度の公共事業関係費用は5兆9369億円(前年度比99.5%)。防災・減災などの緊急対策を集中的に実施するための臨時・特別措置が、別枠で6802億円も積み増しされ、非常に高い水準となっています。
そして、国交省と、厚生労働省が『建設業の人材確保対策や育成』に対して、助成金などの予算を割いていることによって、雇用・採用についても前向きに取り組みやすい状況があります。
政府の予算が多く出ていること。雇用や教育周りの助成金も十分なことから人材確保のニーズは高いです。
介護福祉業界とは?コロナ禍における業界の動向や現状は?
介護福祉業界とは、高齢者や身体が不自由な方など、日常生活が困難な方に向け、生活支援をサービスとして提供する業界です。
日本では、高齢者人口が増加しているため、今後はさらに介護福祉業界の需要が高まることは確実です。市場規模としても、2025年には15.2兆円程度の規模になると予測されています。
高齢者人口が増加していることは、誰しもがイメージ出来る部分かも知れませんが、どのような課題を抱えているのでしょうか?
世の中に必要不可欠な産業であることは間違いないのですが、介護福祉職員の人手不足や待遇の改善など、整備が必要な部分あることも事実です。
高齢化社会に伴い需要が伸びることは確実です!収益性の向上や人手不足などが目下の課題です。
【7】高校生で正社員への就職は難しいの?求人倍率って何?
高校を卒業して社会に出る人が正社員として就職することは難しいの心配になりますよね⁉
受験をする業界や仕事内容によって、難易度や倍率は異なりますが、高卒者の求人倍率は令和2年(2021年)卒で【2.08倍】と高い数値になっています。
※コロナウイルスの影響を受け、前の年の2.77倍よりは下がってはいます。
これは、就職を希望する高校生1名に対して2.08社の求人があるということを表しています。
同じ年の大学生の求人倍率は1.58倍となっており、それと比べても競争は少ない状況なのです。