グループディスカッション(GD)とは?|人事採用担当者が見ている点、流れや進め方、テーマ例などを解説

★新卒枠の就活でグループワークやディスカッションの対策をしたい人必見です!

新卒採用の就職試験で行われるグループディスカッション(GD)のテーマ例を業界別に紹介します。

 

今回、紹介するものは大手人気企業で実際に取り上げられたテーマです。業界ごとに特色が異なるため、自分が興味のある業界の内容を確認し、みなさんであればどう取り組むかを考えてみてください。(インターネット上では、企業名を非公開としています。実施企業名を知りたい方は会員登録を頂くか、就プラまでお越しください)

 

その他、そもそもグループディスカッション(GD)とは?どのようなものなのか、企業側の実施目的など基本的な解説も合わせて致します。

目次

 

【1】業界別 グループディスカッション(GD)テーマ一覧

 

【2】グループディスカッションとは?企業側の実施の目的は?

 

【3】グループディスカッション(GD)の形式や種類(議題・課題)

 

【4】グループディスカッション(GD)のテーマの種類

 

【5】GDの中で、企業の採用担当者側が見ている選考評価ポイント

 

【6】グループディスカッションの流れ・進め方

 

【7】グループディスカッションにおける役割・メリット・デメリット

 

【8】グループディスカッションで議論の焦点や論点を絞るときのテクニック

 

【9】グループディスカッションのクラッシャーとのかかわり方のコツ

 

以下、3万人以上の就職・転職支援を手掛けた『就プラ』が入手したグループディスカッション(GD)のテーマ例やグループディスカッションを成功させるための方法やコツを解説致します。

【1】業界別 グループディスカッション(GD)テーマ一覧

 

大手人気企業で過去に実施をされたことがあるグループディスカッション(GD)のテーマや課題を業界別にご紹介します。

 

100種類以上のテーマがあるため、業界の議題ことにページをわけています。就活生の皆さんが受験している業界のページをご覧ください。

 

GDが『苦手な人』『緊張しやすい人』は事前にテーマを見て、対策しましょう!

【2】グループディスカッションとは?企業側の実施の目的は?

 

グループディスカッション(GD)とは、企業が採用活動の際に、複数人の学生を一度に選考するために用いられる選考方法です。グループワークと表現するところもあります。

 

参加人数としては4~10名程度の就活生がグループとなり、与えられた課題に関して議論を行い、制限時間内に結論を出し、発表する流れが一般的です。

 

エントリーシートなどの書類選考や筆記試験、面接では判断できない、チームワークや集団でのコミュニケーション能力、リーダーシップなどの能力を確認することが企業側の主な目的となります。

 

人事採用担当者側は、『チームで働く力』を効率的に、確認することを目的とすることが多いです。

【3】グループディスカッション(GD)の形式や種類(議題・課題)

 

企業側が新卒採用の際に実施をするグループディスカッション(GD)には、どのような形式があるのでしょうか?

 

種類別に課題の性質等について簡単に解説します。

 

①話し合い型(自由討論)

 

グループディスカッションを実施する際に、企業側から何らかのテーマや議題が与えられ、それについて自由に話し合う、フリートーク形式。

 

ごくまれに、学生側に議題を設定させるようなパターンも存在します。

 

グループディスカッションでは一番多いケースです!

②ケーススタディ型

 

ケーススタディ型は、ビジネスの現場を想定して、ゲーム感覚でメンバー内でシュミレーションする形式。例えば、出店計画、販売キャンペーンを検討して発表するなどです。

 

グループワーク(GW)と言われるものはこちらの課題解決型のようなスタイルです。

 

③ディベート型

 

ディベート型は、あるテーマについて、肯定派と否定派に分かれて討論する形式です。賛成派、反対派を学生側に決定させることもあれば、企業の人事採用担当者側が肯定派と否定派をあらかじめ設定し、その立場に応じてワークを進めるような流れで進行することもあります。

 

ディベートテーマ例

・路上の全面禁煙は賛成か反対か

 

・小学生に携帯電話を持たせることについて肯定派・否定派にわかれて議論をしてください

 

昔は、コンサルや銀行、メーカー等で実施をされていたようですが、最近は減って来ているように思えます。対策のコツは主観的物事を考えて意見をするのではなく、前提を整理し、結論に至るまでのプロセスに対して、定量的な基準などを持たせ、誰から見ても判断軸が変わらないよう根拠を持って説明・説得することがポイントとなります。

 

④インバスケット型

 

インバスケット型は、いくつかの要素(項目)が提示されて、その優先順位を決めていく形式です。

 

例としては、『無人島に次の中から1つだけ持っていくとしたらどれかを話し合ってください』というようなものです。

 

インバスケットテーマ例

『無人島に次の中から1つだけ持っていくとしたらどれかを話し合ってください』

 

a.食料

b.パソコン

c.方位磁石

d.お気に入りの本

e.常備薬

f.衣料

基本的に正解はありません。大切なのは決定の基準の明確化です。

 

重要なのは、決定の基準を定義することです。「どうして、それを選んだのか」「なぜ、その順番なのか」を全員が同じ基準で決定できるようにしてください。

 

【4】グループディスカッション(GD)のテーマの種類

 

グループディスカッションのテーマは、大きく3つにわけられます。

 

企業側がテーマを指定する場合が多いものの、複数のテーマの中から参加者が自分たちで選択することもまれにあります。

 

①会社の事業や仕事に関するテーマ

・当社のキャッチフレーズを考えてください

・新商品の提案・商品の売り出し方について

・当社の○○という商品の売上を3倍にするにはどうすればよいですか

・会社のPRをするならどの点をどうPRするか?

・キャッチコピーやテーマソングを作るなら?

 

②就職活動や学生生活に関するテーマ

・社会人と学生の違いは何か

・理想とする社会人像とはなんですか

・就活にスーツは必要か?

・学生と社会人の違いを5つ考えてくだし

・就職に必要なものを3つあげてください

 

③時事問題に関するテーマ

・学生の選挙投票率を上げるには

・今後の大学教育について

・冬季オリンピックのメダル数を増やすにはどうしたらいいか

・日本のノーベル賞受賞者の数を上げるには

 

【5】GDの中で、企業の採用担当者側が見ている選考評価ポイント

 

グループディスカッション(GD)で企業の人事から見られている点はどこなのでしょうか?

 

企業側の目線を知ることにより、落ちる『NG』となる理由や原因を把握出来れば、合格する確率を高めて行けるはずです!

 

結論よりも、途中プロセスや役割をきちんと担えているか、チームに活躍貢献出来ているのかをチェックしています。

企業規模や選考のタイミング、実施の目的により評価基準に異なりはありますが、一般的には議論の結論よりも議論中の言動やプロセス、一連の流れの中での役割や立場が評価の対象になることが多いと思います。役割に立候補して、ついたという事実ではなく、役割をしっかりこなせており、チームの中で力を発揮出来ているのかという点が重要です。

 

選考の流れとしては、テーマ発表、ディスカッションの後、最終的に司会などと言われるまとめ役や発表者が、ディスカッションの結論とその結論に至った理由を発表することが多いのですが、発表の中身や結論よりも議論の過程における参加者の言動が評価の対象となる傾向があります。

 

【6】グループディスカッションの流れ・話の進め方

 

グループディスカッション(GD)の流れや進め方は以下の通りです。

 

所要時間によって、進め方は変わってきますので、すべてを実施する必要はありません。

 

1:時間配分や役割分担などを決定する

 

2:目的共有(言葉の定義、主体設定、目的設定など)

 

のちほど説明をする、5W1H(Why、What、Who、Where、When、How)、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにや、6W2Hなどの項目に沿って議論の焦点を絞り込んでいきましょう!

 

3:論点抽出(問題点や市場の分析)

その際は、フレームワークの活用していきます。よく使うのが現状分析3C分析「市場( customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」や4P分析「製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、 プロモーション(Promotion)」などです。

 

4:アイディア出し

 

5:まとめと結論・意思決定

 

6:発表

 

 

【7】グループディスカッションにおける役割・メリット・デメリット

グループディスカッションの役割について解説します。スマホでの表示は少し見ずらいかも知れませんがお許しください!

役柄 役割 メリット デメリット やってはいけないこと
司会 どうやって結論まで進めるか方法を決める。全員に発言する機会を与える。 発言回数が多くなる。 議論が上手く進まないと司会のせいになりがち。 自分の思った方向に話を持っていこうとすること。
書記 参加者の発言のポイントを記録する。結論の方向性を把握する。 話を軌道修正したり、まとめたりする機会がある。 記録に専念しすぎると発言が少なくなる。 発言のすべてを記録しようとして議論に参加しないこと。
タイムキーパー 中間の時間と終了○分前を知らせ、議論すべき方向へ誘導する。 冷静に議論を聞いているように見える。 役割としての評価はそれほど大きくない。 時計ばかりに気を取られる。逆に時間の告知を忘れる。
発表者 議論の結果とその結果に至った理由を説明する。 積極的な印象を与える。 上手く話をまとめられないとマイナス評価になりがち。 話を順序立てて発表できない。違った結論をいう。
その他参加者 人の意見を良く聞き、自分の意見を簡潔に話す。 自由に意見を言える。 発言しない限り、存在感がない。 自分の意見を曲げようとしない。発言しない。

【8】グループディスカッションで議論の焦点や論点を絞るときのテクニック

 

グループディスカッション(GD)で、議論の質を上げるためには、「5W1H」「6W2H」と言われる要素を明確にすると良いです。

 

難易度の高い企業の選考を受ける際は最低限求められるレベルとなります。

 

5W1Hとは?

What 何を 【 内容、種類、性質、分量 】

 

Why なぜ 【 意義・目的、動機、理由、狙い、背景、必要性 】

 

Who 誰が 【 組織、担当、グループ、中心人物、役職、人数、主人公 】

 

When いつ 【 着手時期(タイミング)、期限、時間、納期、スケジュール、季節、頻度 】

 

Where どこで 【 場所、位置、職場内外、屋内外、出先、舞台 】

 

How どのように 【 手段、方法、段取り、テクニック、進め方、期待度 】

 

全てを定義する必要はありません。テーマがあいまいな場合は、必要な項目を明確にすることで議論がぶれなくなり水準が上がります。

6W2 Hとは?

5W1Hの項目に以下を加えたものが6W2Hです。

 

Whom 誰に 【 相手、関係、人数 】

 

How much いくら 【 数量、予算、単価、範囲 】

 

『誰に』と『誰が』を一つ例に出すと、例えば『外国人をおもてなしするプランを考えよ』というテーマがあったとしたら、誰がは『どの立場からそのプランを考えるのか?』、『学生目線なのか、受験している旅行代理店などの企業などか』です。主体は誰なのかということです。

 

『誰が』は、今回はターゲットと考えれば良いわけですから、おもてなしをする外国人の具体化です。こちらは簡単にイメージが出来ますよね。

 

『主体』の設定があいまいな議論をよく見ますが、方向性があっちこっち行き、結論が出るまでに時間がかかります。

【9】グループディスカッションのクラッシャーとのかかわり方のコツ

 

最近は、選考の初期段階でグループディスカションを実施する企業が増加しています。これからグループディスカッションを経験する中で、人の意見を聞かない、話の流れが読めない、否定ばかりする等、「困ったちゃん」と出会うことを経験するはずです。就活生の間では『クラッシャー』等と揶揄されています。

 

GDで暴走する『クラッシャー』いるんだよな…。

 

以下は、4人の『クラッシャー』別の対処方法を解説しますので、本番で困ることがないよう、事前に対処方法を研究しておいてください!

 

①だんまり君

②ボケボンさん

③否定名人さん

④ダメダメ司会君