【就職活動/新卒採用】エントリーシート(ES)の代表項目 「自己PR」の書き方・コツ・注意点
就職活動のエントリーシート(ES)でかなりの確率で問われる「自己PR」。
企業側の出題意図は「会社が求める能力・長所をあなたが持っているか」を把握することです。
皆さんが持つ能力や長所を企業にしっかりとPR出来るよう「自己PR」を記入する上でのポイントや注意点を解説していきます。
目次
【1】自己PRの基本構成
【2】最初の一行が合格のカギ!キャッチコピーを工夫しよう
【3】主張はひとつに絞る
【4】PRする能力・長所が会社でどう活かせるのかを示す
【5】自己PRエピソード例(総合商社内定者)
【1】自己PRの基本構成
自己PRを記入する上での基本構成は以下の通りです。
(2)根拠…長所の根拠となるエピソードを具体的に記入
(3)再現性…自分の能力や長所が社会でどう活かされるのか
それぞれの割合は、結論1割、根拠6~7割、再現性2~3割を目安に記入していきましょう。
まず初めに、自分の能力や長所を示し、その後、根拠となるエピソードをあなたがとった行動・工夫(1:取り組んだ内容 2:目的や目標 3:課題・問題 4:問題への対処方法・解決策 5:結果)を記していきましょう。
その際、あなたのことを知らない担当者が文章だけを見て理解できるようにすることを意識してください。最後に、将来への想いを記して終了です。
【2】最初の一行が合格のカギ!キャッチコピーを工夫しよう
結論として最初の一行目に記す「自らの能力・長所」は重要です。一行目にインパクトがあると、読み手が後の文章に目を通す意欲を高めることができます。
逆に、ありきたりの表現では残りの文章を読んでもらえないという事態になりかねません。
採用担当者の興味を惹くPRを作成するために、まずは「自分が何を伝えたいのか」を明確にし、自分のアピールしたい能力や資質を〇〇力といった形で一旦シンプルに表現しましょう。
例)継続力、行動力、リーダーシップ、チャレンジ精神、分析力、向上心、統率力、など
自分がアピールしたい能力の整理が出来たら、読み手を惹きつける表現に作り替えていきましょう。
例えば、「行動力があります」「チャレンジ精神があります」と書いた場合、ライバルと差がつかず埋もれてしまいます。
「チャレンジ精神」を例に以下のケースを比較してみてください。
チャレンジ精神があります
↓
[修正後]
困難な道を好んで選択し、覚悟を持って突き進む人間です。
修正前に比べれば、インパクトがある表現になっていませんか。
【3】主張はひとつに絞る
自分の能力や長所を沢山アピールしたい気持ちは十分理解できるのですが、主張を増やし過ぎるとかえって何が言いたいのかわかり難くなります。
ひとつの項目に絞り、ストーリー性を持って根拠(PDCAサイクルが見えるもの:問題の原因把握→解決策の実行→結果)を示していった方が、説得力が増します。
原則、PRする能力や長所は1つ(多くても能力や長所を組み合わせる形で2つ)にしておきましょう。
【4】PRする能力・長所が会社でどう活かせるのかを示す
自分の能力や長所がエントリーシートの提出先の企業でどのように活かされるのかを具体的に記すことも必ず意識してください。
「会社でも活躍してくれるかも?」という姿が描けないようなものでは、採用担当者はあなたに会いたいとは思わないのです。
自分の伝えたいことだけを一方的に伝えるという自分本位のものではなく、相手が求めることを理解して自己PRをするようにしてくださいね。
皆さんの能力や長所が仕事でどのように活かされるのか(再現性)をしっかりアピールするようにしましょう。
【5】自己PRエピソード例(総合商社内定者)
先に説明してきた、自己PRの基本構成である、結論、根拠、再現性を3要素を意識して、文書修正をした自己PRをご紹介します。
許可を頂いて企業に提出した状態をそのまま例文としてご紹介します。この方は、最終的に総合商社から3社内定を得た方です。
修正前
私の強みは働きやすい環境を作ることです。
現在、コンビニでアルバイトをしており、店長から新人アルバイト研修などを任されていますが、例えば、自作のマニュアルを作成しました。そこには、自分が経験してきたからわかるトラブルの対処の仕方など、気をつけるところなどを記載します。また、30分早く出社し、自分の仕事を終わし、新人の方を手伝うこともします。クレーム対応も率先して引き受けます。このように気配りをすることにより、働きやすい環境が生まるからです。
すると、接客なども自然に上達し、顧客満足度の上昇にも繋がっていきました。働きやすい環境を作ることで、従業員の皆さんは安心して働け、自然に接客なども上達することを学びました。働きやすい環境づくりはとても大切なことであると確信しています。
修正前の文章も基本的な流れは出来ていますが再現性がを記すために、若干の構成変更をした例が以下です。
修正後
全体最適を常に意識し、自らが出来る役割を全力で担います。
3年間勤務するコンビニのアルバイトでは、新人教育を担当しています。
本部が作成した既存のマニュアルに、店舗独自のルールを加筆をしたものをチームに共有し、誰でも同水準でサービス出来る体制を維持しています。また30分早く出社し、自分の仕事を終え、新人の仕事をサポートします。皆が嫌がるクレーム対応も率先して引き受けます。
これは配慮の積み重ねと、率先垂範の姿勢により、働きやすい環境が生まれ、主体的に動けるチームが出来ると考えているからです。チームがより良くなる為に行動することを、自らが示していくことで、全員が主体的に働くようになり、顧客満足度も自然と上昇しました。
長年の行動の中で習慣化された姿勢を活かし、社会でも自らが担える役割に全力で取り組みます。