【就職活動/新卒採用】内定するエントリーシート(ES)の書き方/具体性を出すコツ・ポイント・注意点
新卒採用の就職活動の入り口ともいうべき「エントリーシート(ES)」。
人気企業であれば志望者の4~5割程度がこのエントリーシートと筆記試験で足切りされる厳しい現状があります。
そのエントリーシート(ES)選考を突破する方法として具体的性を出すコツや書き方を例文などを紹介しながら解説していきます。
当記事では、エントリーシート(ES)の記入方法、具体性を出すコツなどをご紹介していきます。そもそもESとは何か、企業側の実施目的は何かなどを知りたい方は基本編をご覧ください。
あわせて読みたい
目次
【1】エントリーシート(ES)は結論先行型の文章構成で記入
【2】エントリーシート(ES)全般で基本構造全てをカバーするべき
【3】エントリーシート(ES)の記載項目を事前に整理する
【4】5W1Hの情報を盛り込み具体性を出す
【5】強みや能力は性質を必ず表現する
【6】エントリーシート(ES)のNG例(自己PR)
【1】エントリーシート(ES)は結論先行型の文章構成で記入
エントリーシートは結論から書くようにしましょう。
結論を先に述べることにより、文章全体の構造を提示することができ、何を言おうとしている文章なのか読み手側が理解し易くなります。
人気企業では一人の人事担当者が数百枚、数千枚のエントリーシートをジャッジしなくてはなりません。軽く目を通して、何を伝えようとしている文章なのかがわからない場合、わざわざ最後まで文章を読み込むようなことはしないと思ってください。
管理人がお薦めする基本構造は以下の通りです。
(2)結論に至る理由
(3)理由に至る具体的な事例
(4)最後に結論となる内容を繰り返す
最初に結論を先に述べることで何を伝えようとしているかが明確になります。そして、理由→具体例を伝え、最後に結論を再度述べることにより、相手の心に響く文章が出来上がります。
慣れるまでは表現しずらさを感じるかもしれませんが、少し練習をすれば相手に伝わる文章を書けるようになるはずです。
【2】エントリーシート(ES)全般で基本構造全てをカバーするべき
エントリーシート(ES)は、『自己PR』や『学生時代に力を注いだこと(ガクチカ)』などの設問単位で考えるのではなく、すべての質問項目を通じて、自分自身の人柄をバランスよく、戦略的に伝えることをおすすめします。
その際に、参考にして頂きたいのが上記の基本構造です。
最終的にはエントリーシートを通じて、皆さんが『希望する会社で活躍貢献できること』を証明していくようなイメージになります。
その際に、自分の能力の説明を『自己PR』や『ガクチカ』、『自分自身の強み』などで説明をしていき、『志望動機』等で希望する会社のビジネスへの興味や風土環境への適応度合いを伝えていきます。
つまりは、一つの項目だけで判断をするのではなく、すべての設問を通じて、総合的に皆さんの人柄や能力、価値観(仕事観)などを企業側はチェックしていくということになります。
エントリーシートは一つの設問ではなく、総合的に自分自身の人柄や能力を示せるようにしましょう。
【3】エントリーシート(ES)の記載項目を事前に整理する
全項目で解説した通り、エントリーシート(ES)はシート全体を通じて、自分自身の人柄や能力をアピールできることが理想的です。
そのための、事前準備として、いきなり質問項目に対しての記入を開始するのではなく、記入項目に対してのエピソードとその経験を通じで得た能力や考え方などの自分自身の特徴を簡単に整理した上で、実際の文書作成をスタートするようにしましょう。
以下のような箇条書きレベルで構いません。
項目 | エピソード | 習得した能力やアピールポイント |
ガク チカ |
サッカー部での活動 | チームで目標達成に向けたPDCAを回し続けたこと |
自己 PR |
居酒屋でのアルバイト |
店舗の売上貢献のために、 お客様目線で小さな工夫を積み重ねることが出来ること |
ゼミや学業 | ゼミ長としてマーケティングについての課題発表 |
率先垂範で、ゼミのメンバー全員と 積極的にコミュニケーションを図ったこと |
記入内容の整理を事前にすることによって、内容の重複や全体を通じてのバランスを取ることが出来ます。
【4】5W1Hの情報を盛り込み具体性を出す
大前提として、貴方のことをまったく知らない人がエントリーシートを読むと考えてください。
貴方のことを知らない人間に自分を伝えるわけですから、具体的に情報を記していく必要があることは明確ですよね。
5W1Hの情報[When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)]をきちんと記していくことで、より具体的な情報を伝える事が出来ます。
【5】強みや能力は性質を必ず表現する
リーダーシップやコミュニケーション能力などに長けていると、表現をする学生も少なくありません。でも、それだけでは不十分です。
企業が知りたいことは、どの様な性質のリーダーシップを有しているのかという部分です。
リーダーシップといっても、牽引型や事実・分析重視型、理念重視型、人間関係重視型など様々なスタイルがあります。あいまいな表現をせずに必ず「性質」を記すようにしてください。
※以下のタイプを単純にチョイスすることは控えてくださいね。(あくまで参考に)
【参考】
(1)牽引型
リーダーが自らの意思を打ち出しつつ、組織をコントロールするタイプ。推進力が強いため軋轢もありますが、メンバーからはこの人についていけば何とかしてくれそうという信頼感を得ている、そんな剛腕、強面のリーダー。
(2)理念重視型
組織をコントロールするというよりは、魅力的な理念やコンセプトを打ち出し、そのコンセプトの魅力でメンバーを引き付けていきます。天才肌とも称されることが多いリーダー。
(3)理念重視型
事実に基づいた冷静な判断を行い、成功確率が高い選択をするタイプ。論理性の高さや分かりやすい説明でメンバーの安心感と信頼を醸成するリーダー。
(4)人間関係重視型
メンバーの特性に応じた動機付けを行い、メンバーの能力を最大限発揮させ、その結果としてチームを成功に導くタイプ。メンバーからは親しみを込めて親分とか兄貴とか呼ばれるようなリーダー。
【6】エントリーシート(ES)のNG例(自己PR)
自分自身のエントリーシート(ES)の内容を客観的に見ることはわりと難しいものです。
しかし、人が書いたエントリーシート(ES)を確認すると、自然とダメな点や改善点が見えてくるものです。
以下は、実際に就プラで支援をしていた就活生が相談初日に添削を依頼してきた文章です。(掲載の許可を得た上で、名前だけ変更し、そのまま記載します)
自己PR NG例
例えば常連様の顔と好みのメニューを覚えて、ご来店時に「本日もいつもの商品でよろしいですか?」などと話しかける。
小さいお子様連れの家族には、進んで取り皿とフォークを持っていく。
こうしたマニュアル以上の接客を続けてきて、お客様に「久しぶり」「ダメ子さんのいるときに来たい」と声を掛けて頂いたときに、目標に近づけたと感じました。
私は常に、人や組織の縁・関係を支えられる人でありたい。そのための努力は怠りません。
就活を始めたばかりのころに、初めて書いた内容だけあってお世辞にも上出来とは言えないですよね…。
改善点を上げるとキリがないのですが、いくつか例をあげると以下などが改善できるポイントです。
改善点 一例
・「です・ます調」の敬体などか常体なのか、体言止めなのか、そもそも表現技法がバラバラ。
・メインコピーと言われる『書き出し(結論)』と、ボディー(本文)が不一致である
・御社の使い方の間違い(御社は口語、文書では貴社が)
・会話の内容などをそのまま記載しており、当時の状況説明でしかない
・看板店員などの定義が不明瞭
・ありきたりなエピソードではなく、具体的をもっと記したい
・そもそも目標の定義、目標に近づいた結果、店舗にどのような成果をもたらしたのか
・具体的にPRすべき能力が企業でどのように発揮されるのかを記したい(再現性)